市町村が設置する地域包括支援センターには様々な役割があります。まず一番大きな役割は、介護保険制度の適応となるような高齢者の介護相談があります。地域包括支援センターにはケアマネジャーが勤務しており、そちらが相談に当たります。そして、必要であれば特別養護老人ホームや老健施設などに入所できるように介護保険制度の手続きを進めていきます。
また、高齢者の健康相談なども地域包括支援センターの大きな役割になります。地域包括支援センターには保健師も在籍しており、通常の健康相談はもちろんのこと、介護が必要になる可能性が非常に高い高齢者に対して、これ以上体が落ちることがないように指導します。自治体にもよりますが、地域包括支援センター主催で介護予防の講座を開いている場合もあるようで、医療期間との連携も行っています。
それから、地域包括支援センターでは、高齢者の権利擁護も大切な仕事に含まれます。地域包括支援センターの職員の中には社会福祉士もおり、地域住民の安心かつ安全な生活を守るために、様々な問題に対応します。具体的な業務は悪徳商法などに騙された高齢者などに対して、二度と騙されないように社会福祉協議会と一緒になって指導を行ったり、必要があれば弁護士と一緒になって活動することもあるようです。さらに、高齢者の虐待防止を担うこともあり、虐待が見つかった時には早期に高齢者を保護するのはもちろんのこと、虐待をした本人に対しても原因を追求し、サポートしていきます。